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不定期宇宙船 No.28

片桐 哲



 テレビのデジタル放送移行のニュースを新聞で目にする機会が多くなったけれど、テレビを見ない人間にはあまり関係のない話だ。
 かわりにわが家にはラジオがけっこうある。

(1) FM/AMチューナー+プリメインアンプ+ステレオスピーカー。
 これらはオーディオ用の機器なのだが、居間に設置して、贅沢なラジオとして鳴らしている。関東平野のどまん中に住んでいるし、FMアンテナも屋根の上にあるので、FM/AMあわせて20局以上の電波が入る。オーディオ用のチューナーでないと、何十局もプリセットできないのである。
 20センチウーハーの2ウェイスピーカーと、高品位のアンプで聴くAMのニュースアナウンサーやスポーツ中継アナウンサーの声は、トランジスタラジオとは違った味わいがあるし、たいへん聴きやすい。歌曲や演奏は当然のこと。

(2) FM/AMカーステレオ+車載用ステレオスピーカー+パソコン用AT電源。
 これは書斎で使っている。カーステレオは廃車した自家用車から外して、屋内で鳴らせるように12ボルト電源をつないだものだ。電源も、規格が変わって使えなくなったパソコン用電源を流用した。廃物利用だが、カーステレオのラジオも、アンテナさえきちんとつければ感度はいい。

(3) FM/AMチューナー内蔵アクティブスピーカー+スーパーウーハー。
 これはパソコン用スピーカーとして買ったものだが、めずらしくラジオが内蔵されている。ラジオを鳴らすと、パソコンの音がでなくなるので、ふだんは使わない。カーステレオの予備としての位置づけだ。スーパーウーハーはパソコンゲームでの重低音再生に威力を発揮する。

(4) FM/AMデジタル・トランジスタラジオ。
 これは旅行時に携帯する。停電時の非常用でもある。

(5) AMアナログ・トランジスタラジオ
 これは非常用の予備である。25年ものだ。
 ちなみにわが家のトランジスタラジオ、デジカメ、目ざまし時計、家電のリモコン、サンヨーのエネループ、すべて単3型電池に統一してある。非常時には即座に入れ替え可能だ。これでパソコンのマザーボードが単3型電池だったら完璧なのだが(笑)

 居間にいるとき、キッチンにいるとき、書斎にいるとき、たいていラジオはつけっぱなしだ。新聞や本を読みながら、調理しながら、パソコンで入力をしながら、ネットサーフィンしながら聴いている。テレビではそうはいかないだろう。
 「オールナイト・ニッポン」や「パック・イン・ミュージック」で育った世代なので、ラジオはやめられないね。


(2009.6.1)

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