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チンタオ便り
4回目:中国パソコン事情

堀州美安


 約三ヶ月も何も書かずにさぼってしまった。
 ゆっくり原稿に向かう時間と、そして何より精神的余裕がなかったのだ(つまらないイイワケ)。
  
 さて今回のお題は中国パソコン事情と、それらしいタイトルを付けてみた。
 実は二週間ほど前、日本から持ってきたプライベート用のノートPCが突然起動不能に陥った。ソフマップで9800円で買った中古である。いちおうXPマシンなので、ネット、メールからオーディオ、DVDプレイヤーと、新聞もテレビもない生活にメリハリを与えてくれていたのだ。そしてこの便りも当然、そのノートで書いていた。
 予兆はあったのだ。次の休みには本格的にバックアップ取らなきゃなと思っていた矢先、セーフモードでも立ち上がらなくなった。焦った。まさに突然、日本との唯一の連絡網を断たれたような軽い恐怖感を味わった。
 仕方ないので、それまでプライベートには使わないようにしていた仕事用のPCで家と連絡を取って、バックアップ用CDを送ってもらった。完全な初期化ソフトだから、作成したファイルは全部消えてしまう。さいわい、USBメモリーに大事なファイルはコピーしてあったので、一部の撮りためた写真だけが失われるにとどまった。
 それにしても、マイクロソフトには改めて腹が立つ。WIN98の頃のように(僕はしつこく98を使った後、XPに鞍替えしたので、中途の事情は知らない)OSのみのバックアップCDを添付さえしてくれていたら、大事なファイルを失うことも避けられるはずなのだ。あるいは、あれだけしつこく自動アップデートをしてくれるのなら、自動診断→修復だってできるはずではないか……などと思ってしまう。
 で、その自動アップデートなのだが、バックアップCDで初期化した後、ネットにつなぐとむちゃくちゃ溜まっている。これらを無事にダウンロードして安定化させるまで、また一週間を要した。(その間、セキュリティ・ソフトの一ヶ月限定版を繋ぎにインストールする。)なにしろ中国の回線は光のはずなのだが、極めて遅いナローバンドなのだ。XPサービス・パック3のアップデート版をダウンロードしようとすると、一時間以上待たされたあげく途中で切断され、再び不安定な状態となる。そいつをゲットしないことには、セキュリティ・ソフトが余計な仕事をするためか、やたら重たい。二度目のトライで奇跡的にダウンロード成功、残る小さなファイルは難なく落として、今はほぼ元の状態に復帰したしだい。
 セキュリティ・ソフトのIDもネット経由で確認、体験版ではなく正規版に復帰した。
 まあ、なんやかんやで、ネットというのはすごいということを改めて実感したしだい。ネットどころか、携帯もなかった時代の外地勤務ってどんなだったのだろうと、ちょっぴり考えさせられる、ごくごくちっぽけな体験であった。
 しかし、このシチュエーシャン、状況設定とプロットをうまく組み立てれば、けっこう面白いホラーに仕立てることができるんじゃないかなどと思い始めている。こっちへ来て初めて芽生えた物語の種であった。
 
 本当はもっと中国中国した話に発展するつもりだったのだけれど、疲れた。それはまた次回に持ち越しということで……。

BGM:復活したPCで、「KEITH RICHARDS & X-PENSIVE WINOS」のライブを聴きながら

2009年11月25日

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