読切コミックス劇場B
大予言
藤子不二雄
この号も、特集企画はなし。柱は日米の二本の中篇。山田正紀とリック・レイフル。 リック・レイフェル?不勉強ながら知らない作家。たしか、SFマガジンには、小生の記憶に間違いがなければ、この作品と、この作品の続編が掲載されただけではないか。この柱の2中篇、なかなかおもしろかった。
「吉原螢珠天神」SFマガジンに載った山田正紀の初めての時代劇ではないか。元お庭番の殺し屋宇之。彼に幕府の某大物の暗殺依頼がきた。徳川の世を支えるとんでも秘密が。時代劇だが後半ちゃんとSFになる。
「コードスリー」未来の北米大陸。超高速道路が張り巡らされていた。片側だけで4車線。1車線の道幅800m。そこをエアクッションで浮上するラムジェットで時速800キロで車?が走る。この超高速道路を仕事場とする警官たちのお仕事小説。爽快なカーアクション。訳者はこういう小説ならこの人以外になし高斎正。
「派遣軍還る」シンヤはまだ戦いの真っただ中。生存者と遭遇す。
「消滅の光輪」母星超新星化。惑星ラグザーン退避計画。地球人の植民者だけでなく、原住民も助けるべきと司政官マセは考える。
「だれに樹が作れよう?」マッド・サイエンティスト・オンパレード。
「孤児収容所」とある惑星の孤児収容所。疎外されてる少年がいる。なぜか?
「ケイシー・アゴニステス」死を待つ重症患者専用病棟。そこの患者たちにとって「ケイシー」は救いだ。
「女嫌い」女の気持ちが判らない。あたりまえだ女は異種族なのだ。
(2017.6)