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SFマガジン思い出帳 第127回

雫石 鉄也







1976年12月号 No.217

掲載作

綺幻燈玻璃繪噺
今日泊亜蘭
ファレルとリラ
ピーター・S・ビーグル 鏡明訳
機器怪快譚
横田順彌
小人の棲む湖
H・L・ゴールド 谷口高夫訳
ムーンゲイト 
山尾悠子
ナックルズ
カート・クラーク 日夏響訳
烏たちのバラード
万里村ゆき子
忍び寄る樹 
トマス・バーネット・スワン 風見潤訳
消滅の光輪(第11回)
眉村卓
遺跡の風
堀晃
イラスト&ポエム
12月のメモランダム
新井苑子 万里村ゆき子
星座の歳時記(第5回)
晩秋のすばると冬のオリオン
日下実男
日本SFこてん古典(第39回)
昭和初期のSF界の動き
横田順彌

グランドマーク
スタジオぬえ
SFスキャナー
クローンはお好き?
榊周一

クラーク来日レポート
早川浩

 特集は、「冬の夜のファンタジイ」眉村卓の連載と堀晃の短篇以外がその特集である。このたび再読したが、べつだん、「冬」も「夜」もさして感じられなかった。
「綺幻燈玻璃繪噺」こんな難しい漢字は困る。アホなワードで書いたが、ものすごく苦労した。明治の世で映画をつくろうという話し。
「ファレルとリラ」ファレルの彼女リラは人間じゃない。狼女だ。
「機器怪快譚」非業の死をとげたコンピュータ。化けて出る。
「小人の棲む湖」湖の小人に意地悪したら水が飲めなくなった。
「ムーンゲイト」領主の娘「水蛇」と奴隷の少年「銀目」の水の物語。
「ナックルズ」良い子にはサンタクロースが来てプレゼントをくれる。悪い子にはナックルズが来て―。
「烏たちのバラード」詩である。雫石は詩はよく判らぬ。
「忍び寄る樹」マンドレイクは血を吸う樹。親のカタキをさがす。
「消滅の光輪」司政官マセ。記者会見。惑星ラグザーン太陽新星化を公式発表。
「遺跡の風」相棒の結晶生物トリニティとある惑星で三角の構造物発見。そいつが問いかけてくるのはフェルマーの定理か?

(2018.1)
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