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SFマガジン思い出帳 第136回

雫石 鉄也







1977年9月号 No.226

掲載作

消滅の光輪(第20回)
眉村卓
ハングマンの帰還
ロジャー・ゼラズニイ 小尾芙佐訳
サンディエゴ・ライトフット・スー
トム・リーミイ 伊藤典夫訳
あの飛行船をつかまえろ
フリッツ・ライバー 深町真理子訳
フィオン・マク・クーメイル最後の戦い
ランドール・ギャレット 黒丸尚訳
カメガルー・コート(中篇)
かんべむさし

星座の歳時記(連載14)
南天のさそり座 
日下実男
日本SFこてん古典(第48回)
狂気を描く人 夢野久作
横田順彌
私をSFに狂わせた画描きたち
ジェイムスン教授の肖像(その3)
野田昌宏
ワンダーランドへようこそ(連載3)
激闘!グリーン・ランタン
鎌田三平
SFスキャナー
世界を夢見て
ジーン・ヴァン・トロイヤー
サイエンス・トピック(連載3)
プルトニウムは是か非か
池見照二

 吉例ネビュラ賞特集である。1976年度のネヴュラ賞が紹介されている。特集の解説は安田均。
「消滅の光輪」暴動発生。組織だった動きだ。リーダーがいるに違いない。治安部隊出動。騒動のさなか宇宙開発営社の幹部ボウダが来る。
「ハングマンの帰還」ノヴェラ部門受賞。ハングマンは自律型のロボットではない。リモコンで動く。そのハングマンが帰ってきた。宇宙船は空っぽ。近くで殺人が。
「サンディエゴ・ライトフット・スー」ノヴェレット部門受賞。15歳のジョン・リーは母が死んだ日に旅立った。ロスに着く。美しい女性画家と知り合いモデルに。45歳の女性と15歳の少年の愛の物語。最後の一行で。
「あの飛行船をつかまえろ」ショート・ストーリー部門受賞。ドイツの巨大飛行船がニューヨークへやって来る。電気自動車が走りまわり、飛行船が空を飛び交う。チョビ髭前髪のドイツ人の男が主人公。
「フィオン・マク・クーメイル最後の戦い」ノヴェレット部門第三席。フィアンナ。アイルランド最強の軍団。率いるは豪傑フィオン・マク・クーメイル。王の導きによって彼らは「地獄」へ行った。 
「カメガルー・コート」公共裁定機構からいわれたテレビに出ることになった。いかに無難にテレビ出演をこなすか。コンサルタントに相談。そのコンサルタントがワルだった。

(2018.10)
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