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SFマガジン思い出帳 第141回

雫石 鉄也







1978年2月号 No.231

掲載作

荒野に呼ぶ声 
矢野徹
ホワイトホール惑星
石原藤夫
悪魔になれない 
鈴木いずみ
バンコックの旅(エッセイ)
星新一
石川喬司
ナスカは宇宙人基地ではない(エッセイ)
手塚治虫
消滅の光輪(第25回)
眉村卓
霧の中の村
田中光二
スーパーカーの幽霊
高斎正
中継ステ*ション 
横田順彌
ダイノサウルス作戦(第3回)
豊田有恒
宝石泥棒(第3回)
山田正紀
悪魔のホットライン 
堀龍之&晃
シメールの領地
山尾悠子
連作 宇宙叙事詩 V
星と粘土板
光瀬龍+萩尾望都
私をSFに狂わせた画描きたち
ハネス・ボク(その2) 
野田昌宏
日本SFこてん古典(第52回)
古典SF福袋
横田順彌
矢野徹インタビュー
この人との1時間(第4回) 眉村卓
矢野徹
堀晃のマッド・サイエンス入門(第2回)
社長室のブラックホール
堀晃
星座の歳時記(連載19)
オリオン座の原始星
日下実男

司政官の世界 −司政官制度概説・ラクザーン地図
児島冬樹
リーダーズ・ストーリイ 豊田有恒 選・評
性格改造コンサルタント
岩間正樹
SFスキャナー
コンピュータの内宇宙オペラ
大野万紀

 創刊18周年記念特大号である。日本SF特集ということで、掲載作はすべて国産だ。392ページのボリューム。さすがに読みごたえがある。
「荒野に呼ぶ声」折紙宇宙船の伝説シリーズの5作目。これで最終回。超能力モノから隠れ里モノ、はてはSFパロディー。なんでもあり。長老の余裕か。
「ホワイトホール惑星」ブラックホールに吸いこまれホワイトホールから出る。またブラックホールに吸いこまれる。これを永遠に繰り返す悲劇の惑星を救いにヒノシオ号は飛ぶ。
「悪魔になれない」あなた、出て行くなら1千万と私用の愛人を置いてってね。
「バンコックの旅」斎藤伯好氏企画「星新一とバンコックへ、四泊五日の女性ツアー」
「棒」夢書房シリーズ。初代編集長F・M氏のこと。
「ナスカは宇宙人基地ではない」宇宙人?それは白人がかってにいったこと。キリスト教国人は自分ら以上の文明を認めたくない。と、いう話を聞いて手塚は心の中で宇宙人基地説が崩れていくのを感じた。
「消滅の光輪」反乱者、司政協力者を人質にして司政庁に乱入する。
「霧の中の村」UFOハンターシリーズ。田中光二の新シリーズ。宇宙人に感化された人たちを「処理」するのが仕事だ。霧の中の村へ。ある父と娘がいた。
「スーパーカーの幽霊」フェラーリ、マセラッティといったスポーツカーがとんでもないスピードで走っている。パトカーで追いつけない。そいつらが消えた。スーパーカーってなんだ。
「中継ステ*ション」−あるいはベムでいっぱいの部屋―荒熊雪之丞の部屋が銀河ワープ第3国道の中継ステーションになった。いつものドタバタ。
「ダイノサウルス作戦」エベレット、敵の隊長を生け捕りにする。そいつの正体は?
「宝石泥棒」ジロー、神殿に入る方法を、チャクラに頼んで女呪術師ザルアーに聞きに行く。ザルアー、条件つきで教えるのをOKする。
「悪魔のホットライン」堀ご兄弟の合作。私は航星船ウィンクルUの通信士。相棒は「ゾンビ」と呼ばれる無表情な男。その男がいった。「お別れの時が近づいた」
「シメールの領地」ぼくが始めて島に足を踏み入れた時に出てきたのがシメールだった。 

(2019.3)
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