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SFマガジン思い出帳 第145回

雫石 鉄也







1978年6月号 No.235

掲載作

血は異ならず
ゼナ・ヘンダースン 宇佐川晶子訳
CARTOON MIX
かんべむさし
消滅の光輪(第29回)
眉村卓
宝石泥棒(第6回)
山田正紀
絹布と歌
チャールズ・L・フォントネイ 黒丸尚訳
ダイノサウルス作戦(第7回)
豊田有恒
矢野徹インタビュー
この人との一時間(第8回) 半村良
中島梓のおしゃべり評論
横田順彌の不思議な世界
異色座談会
SF、その映像と音の世界
深作欣二/富田勲/鏡明
連作 宇宙叙事詩 VIII
惑星アルマナ(下)
光瀬龍+萩尾望都
堀晃のマッド・サイエンス入門(第5回)
二十歳の屍臭
堀晃
星座の歳時記(連載23)
準星とホワイトホール
日下実男

アメリカSF界レポート
ジーン・ヴァントロイヤー
私をSFに狂わせた画描きたち
ヴァージル・フィンレイ(その2)
野田昌宏
SFスキャナー
多様化するソ連SF
深見弾

 この号の柱は、久しぶりの〈ピープル・シリーズ〉このシリーズはしっとりと落ちついて読める。イラストはもちろん新井苑子さん。小生の好きなイラストレイターである。新井さんのイラストはこのシリーズにぴったりだと思う。
「血は異ならず」恩を受けた人をピープルたちが助ける。悪人が出てくるが制裁を加えるのではなく、被害者を助ける。善意のSF〈ピープル・シリーズ〉ならでは。
「CARTOON MIX」ビジュアル・ストーリー。今でいう携帯電話の絵入りメールを小説にしたらこうなるだろう。
「消滅の光輪」ツラツリ交通のイルーヌ訪問の4日後、マセ、ランの訪問を受ける。じっくり話し合う。
「宝石泥棒」ジロー、チャクラ、ザルアーの3人の旅は続く。偉丈夫雲龍と会う。
「絹布と歌」人間はハッサーの家畜。人間解放の戦い。「星の塔」での脱出。
「ダイノサウルス作戦」ヴィンス・エベレット、異類の捕虜になる。ルルロとの再会。敵の司令官と会う。
(2019.7)
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