まず「ロン生生の虫眼鏡」から。今回はウミガメの産卵のお話。で、ウミガメとは関係ないけれどベエさんという人物のエピソードも。ベエさんは漁師ではない。盗品船具取扱い業を営む。このベエさんが入院した。磯釣りをやってる連中とケンカしたのだ。
ベエさんが「お前らが海を荒らすから魚が捕れなくて漁師が困っている」と磯釣り連中にいうとケンカになって袋叩きになった。漁師の弥七丸とっつあん大感激「よくぞいってくれた。そのとおり」釣り人の傍若無人な所業には漁師は困り果てている。
漁師と親交のある光瀬龍もこのベエさんに賛同。釣り人は漁師の邪魔。これには小生(雫石)も大いに賛同。小生は魚好き。食べるのも料理するのも好き。金魚や熱帯魚といった観賞魚も阪神大震災以前は飼っていた。でも、小生は釣りをしない。小生は水産学科出身である。ちょっとは魚のことも勉強した。漁労実習で漁師を接することも多かった。彼らも釣り人は迷惑だといっていた。だいたいが日本の海はほとんどが漁業権が設定されている。だから地元の漁協にことわりなしに釣りをするのは本当は密漁。プロの漁師におめこぼししてもらって、素人がお遊び魚とりしているだけ。
それはさておき、この号の作品を紹介していこう。
「歌麿さま参る―笙子夜話」稀代の浮世絵師歌麿の実像に迫る。写楽は歌麿なのか?タイムパトロールもの。
「小さな黒いカバン」アル中の飲んだくれで、どうしようもないイカサマ医師。その医者が「黒いカバン」を拾った。それから彼は名医となった。その黒いカバンはなんだ。
「星の海に魂の帆をかけた女」ヘレン・アメリカとミスター・グレイ=ノー=モアの物語り。ヘレンは船乗りだ。
「巨砲」とある惑星に不時着。着陸する前に何者かに攻撃される。どうも何かを護っているようだ。
「白魔終章」このシリーズもいよいよこれで終わり。時駕籠を完成させた平賀源内一家は安永から大正へ飛ぶ。さらに昭和へ。源内、思い出の地長崎へ。源内はその時その地で未曾有な巨大な災厄にあう。
「昇天する箱舟の伝説」日本帝国海軍の新型潜水艦X101。試験航海の途上、敵の工作によって沈没。ふと気がつくと空気と陸地がある。人もいる。ここはどこ。彼らは何者?
(2015.6)