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とつぜんコラム No.6

雫石 鉄也


 小生は雑誌好きだと自分では思っている。今まで実に色々な雑誌を講読してきた。今も読んでいる雑誌もあるが、ほとんどは終刊になって雑誌そのものがなくなったか、今は読んでいないものだ。1年以上講読したものを思いつくままに書き連ねてみよう。

「ボーイズライフ」「小学N年生」「中N時代」「高N時代」「蛍雪時代」「少年」「少年サンデー」「少年マガジン」「ビッグコミック」「ビッグコミック・スビリッツ」「ヤングジャンプ」「SFマガジン」「キネマ旬報」「ドライバー」「アクアライフ」「奇想天外」「SFアドベンチャー」「スターログ」「SF宝石」「野性時代」「宣伝会議」「ブレーン」「花椿」「流行通信」「幻想と怪奇」「幻影城」「終末から」「料理百科」「dancyu」

 こうして並べてみると自分自身の趣昧と興昧の対象の遍歴がよくわかってなかなか面白い。
 一番懐かしいのは「ボーイズライフ」だ。総合少年誌で海外のSFの抄訳がよく載っていた。私がSFファンとなったきっかけを創った雑誌といえるだろう。さいとうたかをが「007」の劇画化を連載していた。「1000字コント」というショートショートの公募のページがあって小生も応募したことがあったが落選した。
「小学N年生」は今は息子が愛読しているが、小生が子供の頃は学習誌であったが今は子供向け娯楽誌だ。
「少年」:「鉄腕アトム」が連載されていた。このころの月刊漫画誌の漫画は本誌の掲載分を読みおわると別冊付録へ続く、というわけで付録の別冊に続きが掲載されていた。たいてい付録の方が本誌より掲載量が多かった。この「少年」の懸賞で「少年探偵手帳」という、自動車の運転・ちょっとしたサバイバル技術・変装術など少年が好きそうなことがいっぱいのっている小冊子が当たる。これがほしくてぼしくて、やっと懸賞に当たって手に入れた時はうれしかった。
「少年サンデー」:「0マン」「キャプテン・ケン」「白いパイロット」など手塚治虫のあまり知られていない名作が連載されていた。
「少年マガジン」:大学生の頃読んでいた。このころのこの雑誌は横尾忠則が表紙のイラストを描いたりしていた。「右手に朝日ジャーナル左にマガジン」などといわれた。「巨人の星」「あしたのジョー」「谷岡ヤスジのメッタメッタガキ道講座」「空手バカー代」などが連載。またこの時期梶原一騎全盛のころだった。
「ドライバー」:免許とりたてで運転が楽しくて楽しくてしかたないころ愛読していた。いずれ自分の車を手に入れる時、どの車にしようかと空想しながら読んで楽しんだ。ちなみにこのころ一番欲しかった車は「ホンダクーペ9」今の小生の車はホンダの初代インテグラ3ドアハッチバック。この車のルーフからリアへかけてのラインはクーぺ9にそっくり。ちょっとだけ若い頃の夢を実現したかな。
「花椿」:資生堂のPR誌。コピーライター時代に広告の勉強のために読んでいた。
「SFマガジン」:1967年9月号98号が一番最初に買った号。
小生のその後の人生に一番大きな影響を与えた雑誌。

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